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日の移ろい/島尾敏雄=著
¥700
中央公論社刊 8版−1986年10月10日発行 四六判・上製・角背紙貼り・カバー巻・本文352P 発行当時の定価:1,500円 ISBN:9784120006760 弊社在庫管理番号:080328952001 ★内容: 昭和42年の晩秋にひとりで東欧を旅行して帰って来たころから、徐々に私にへんな気鬱がはじまっていた。…昭和46年が最も絶望的な状態であったように思う。… 気鬱の方は「日の移ろい」と共に年を越し、47年の初春のころに、いわばのぼりつめた感じになったのだが、「日の移ろい」が終わったあたりからふしぎにも次第に剥落の傾向をたどり、2年後の50年の春にはほぼ終息するにいたった。私はこの連載を気鬱の治癒のための処方に用いたのだったろうか。 「日の移ろい」には事件を書こうとはせず、登場人物も「私」のほかに「妻」と2人の子どもと一少女に限った。主人公は鬱自身ででもあったろうか。… だからこの「日の移ろい」は私にとってはなかなか記念すべきものになっていることが感じられる。 (著者あとがきより) ★状態:並 ※状態表示については<https://store.shopping.yahoo.co.jp/books-idea/bea6c9caa4.html>もご参照ください。 【帯】なし。 【カバー】背の周辺と小口付近、上下辺に弱いヤケ・褪色・ホコリヨゴレがあります。上辺にはヨレもあり、巻末側の背近くには縦に折れ痕があります。 【表紙】全体に弱いホコリヨゴレがあり、巻末面にはシミも見られます。下辺にはコスレ・ヨゴレがあります。 【本体】周縁部にやや強いホコリヨゴレと使用感・点シミおよび経年相応の使用感があります。後ろ見返しには値札を剥がした痕があります。 【本文】ページ全体に薄いホコリヨゴレがありますが、使用感はさほど感じさせず、また本文中に線引き・書き込み等もなく、おおむね良好です。
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贋作吾輩は猫である/内田百閒=著
¥500
福武書店刊 1刷−1992年3月16日発行 文庫判・並製・カバー巻・帯付き・本文271P 発行当時の定価:650円 ISBN:9784828832449 弊社在庫管理番号:080317951002 ★内容: 夏目漱石の『吾輩は猫である』の主人公吾輩が、ビールを飲んでカメの中に落ちて、ナムアミダブツを唱えたけれど、酔いが醒めればカメの縁から這い上がってくる。独語教師・五沙弥入道宅に移して「猫」が見る人間模様を描く百閒版『吾輩は猫である』。 (カバー巻末面の内容紹介文より) ★状態:並上 ※状態表示については<https://store.shopping.yahoo.co.jp/books-idea/bea6c9caa4.html>もご参照ください。 【帯】背と巻末面に経年相応のヤケ・ホコリヨゴレがあります。 【カバー】背周辺と小口周辺、上辺にごく弱いヤケ・ホコリヨゴレがあります。上辺にはヨレも少しあります。 【表紙】背の周辺に弱いヤケ・褪色・ホコリヨゴレがあります。 【本体】周縁部に経年相応のヤケ・ホコリヨゴレがあり、小口面には弱い使用感と先端の尖ったもので突いたような圧迫痕が3カ所あります。 【本文】ページの周辺部を中心に、全体に経年相応のヤケ・ホコリヨゴレがあり、弱い古び感を感じさせますが、本文中に線引き・書き込み等はなく、おおむね良好です。 【その他】スピン付き。福武書店新刊案内付き。「ツヴァイトライアルカード」(広告)付き。
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治療塔 近未来SF/大江健三郎=著
¥1,200
岩波書店刊 1刷−1990年5月24日発行 四六判・上製・丸背クロス貼り・カバー巻・帯付き・本文243P 発行当時の定価:1,300円 ISBN:9784000013604 弊社在庫管理コード:080627010636 ★内容: 核、環境汚染、自然破壊、地球の危機の時代に放つ著者初の本格的近未来SF 謎の詩片 He grows younger every second 生命とは何か? テクノロジー文明はどこへ向かうのか? そして未来社会のエチカとは? (帯巻頭面の内容紹介文より) 21世紀、人類は荒廃すさまじい地球から、百万人の「選ばれた者」を「新しい地球」に向けて送り出した。その名も「スターシップ計画」。それは、文明の最上のものを存続させるという壮大な宇宙移民の夢だった。ところが10年後、その「選ばれた者」たちの大船団が帰還して来るという…。ここからこの物語は始まる。計画は失敗したのか?いったい何が彼らに起こったのか? (帯巻末面の内容紹介文より) ★状態:並下 【帯】背部分にやや強いヤケ(褪色)があり、小口の折り返し部に強く、その他も全体的にやや強いホコリヨゴレ・コスレヨゴレ・シミがあります。 【カバー】背部分と小口の折り返し部にやや強く、その他も全体的に経年相応のヤケ・褪色・ホコリヨゴレがあります。上下辺には弱いヨレや小さなキズもあります。 【表紙】背部分とひらの周辺部のクロスに経年相応のヤケがあります。 【本体】本文後半の約100ページ分の天面に水濡れ(飲料?)痕のやや大きなシミがあります。また天面全体に弱いホコリヨゴレがあります。 【本文】後半の約100ページ分の上辺に上記のシミがありますが、それ以外はあまり使用感もなく良好な状態です。 【その他】スピン付きです。
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男と女の子/吉行淳之介=著
¥500
中央公論社刊 中公文庫 A29 初版−1974年5月10日発行 文庫判・並製・カバー巻・帯なし・本文194P 発行当時の定価:220円 ISBN:9784122000988 弊社在庫管理コード:071117001137 ★内容: 街で会った少女は、みすぼらしい服装で丸い顔だけに念入りな化粧をしていた。男と、その少女―歌手になりたくてヌード・モデルにまでなった貧しい女の子の、愛に似た心の揺れと淡い情交を、灰色の猥雑な都会の風景のなかに、繊細な澄んだ抒情的色彩で描きあげた長篇小説。他に青春の記念碑的短篇3篇を収載する。 (カバー巻末面の内容紹介文より) ★状態:下 【帯】なし。 【カバー】全体に激しいヤケ・褪色・ホコリヨゴレ・シミがあります。上辺にはヨレがあり、小口の折り返し部に印刷のワレと傷みもあります。非常に悪い状態です。 【表紙】背部分に強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレと強いホコリシミがあります。 【本体】周縁部全体に強いヤケ・ホコリヨゴレがあります。小口面には使用感と点シミがあります。 【本文】ページの上辺に非常に強く、下辺と小口に強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、全体的にも強い古び感がありますが、通読には支障ありません。本文中に線引き・書き込み等はありません。
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砧をうつ女/李恢成=著
¥800
SOLD OUT
文藝春秋刊 文春文庫 187-1 1刷−1977年11月25日発行 文庫判・並製・カバー巻・帯なし・本文251P 発行当時の定価:260円 ISBN:9784167187019 弊社在庫管理コード:071117001133 ★内容: 和服にパラソルをさして、日本から母は帰ってきた。貧しいなかをおおらかに生きた母の生涯を清冽な文体で描く鎮魂の譜。ひろく共感を呼んだ芥川賞受賞作品。表題作と表裏をなす父の肖像「人面の大岩」ほか在日朝鮮人の哀切な魂の唄を歌い上げ、著者の文学的基点を示す珠玉の短篇4篇を収録する名品集である。解説・水上勉。カバー画・司修 (カバー巻末面の内容紹介文より) ★状態:並下 【帯】なし。 【カバー】背周辺と上下辺、小口付近に強く、その他全体的にもやや強いヤケ・褪色・ホコリヨゴレがあり、背の上下辺にはヨレ・傷みも少しあります。特に袖部分にはシミ・ヨゴレが多く見られます。巻末側袖の下部に値札シールを剥がした痕があります。 【表紙】背周辺に経年相応のヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあります。 【本体】天面にかなり強く、小口面と底面にも強いヤケ・ホコリヨゴレがあります。小口面には強い使用感があり、小口面と底面には点シミもあります。 【本文】ページの周辺部(特に上辺)に強く、その他全体的にもやや強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、強い古び感がありますが、通読には支障ありません。本文中に線引き・書き込み等はありません。
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一月物語/平野啓一郎=著
¥400
新潮社刊 新潮文庫 ひ18-2 初版−2002年9月1日発行 文庫判・並製・カバー巻・帯なし・本文181P 発行当時の定価:380円 ISBN:9784101290324 弊社在庫管理コード:071117001130 ★内容: 明治30年、奈良県十津川村。神経衰弱の気鬱を逃れ、独り山中をさまよう青年詩人・真拆(まさき)は、老僧に毒蛇から救われ、山寺に逗留する。俗世から隔絶された奇妙な時空の中で、真拆はいつしか現実と夢界の裂け目に迷い込み、運命の女と出逢った。それは己の命を賭けることでしか成就しない愛、だが、刹那に失われる運命の愛だった…。古典的風格さえ漂う端麗な筆致で描かれた聖悲劇。 (カバー巻末面の内容紹介文より) ★状態:並上 【帯】なし。 【カバー】全体に薄くヤケ・ホコリヨゴレ・コスレがあり、上辺部にはヨレも少しあります。巻末側袖の下部に値札シールを剥がした痕があります。 【表紙】巻末面に弱い折れ(開き癖)があります。 【本体】周縁部にごく弱いホコリヨゴレがあります。 【本文】あまり使用感もなく良好です。 【その他】スピン付きです。
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悠蔵が残したこと/小川国夫=著
¥800
角川書店刊 角川文庫 緑311-3 初版−1973年1月30日発行 文庫判・並製・カバー巻・帯付き・本文256P 発行当時の定価:200円 弊社在庫管理コード:071117001126 ★内容: 完璧な文体で展開する“光と闇”のドラマ 本書の九篇は、暗い罪の匂いのする生または性の衝動につき動かされて生きる女性たち、憂愁の心を抱いてヨーロッパを彷徨した若き日の体験、河口や港町に定着する郷里の隣人たちを主人公にしたもの、の三つの作品群から成っている。幻の書「アポロンの島」、名著「生のさ中に」に続いて贈る、小川国夫の文庫版作品集。 (帯巻頭面の内容紹介文より) ここに収められた9つの短篇は、作者自身のひそかな配慮によって、3つの作品群に分けられていることに、私たちは気づかされる。その第1は、「悠蔵が残したこと」「影の部分」「違約」の作品群で、いずれもが、何か暗い、罪の匂いのする生または性の衝動に突き動かされて生きようとする女性を主人公としている。第2は、老聾の画家ゴヤに触発されて想を得た「サラゴサ」「大亀のいた海岸」及び「アフリカン・ナイト」の3作品群で、かつて氏が、憂愁の心を抱いてヨーロッパの各地をさまよった時の体験を基調として発想されたものである。そして最後に置かれた3篇の作品群は、氏が深く愛着する河口や港町に定着して生活している、郷里の隣人たちを主人公とするものである。 (森川達也=解説より) ★状態:下 【帯】背部分が強くヤケ(褪色し)ており、全体にもやや強いヤケ(褪色)とホコリヨゴレ・コスレがあります。 【カバー】背周辺と上下辺、小口付近にかなり強く、その他全体的にも強いヤケ・褪色・ホコリヨゴレがあり、上下辺にはヨレ・傷みもあります。特に小口付近と上辺部にはシミ・ヨゴレが多く見られます。巻頭側小口の折り返し線に沿って印刷のワレもあります(破断はしていません)。巻末側袖の下部に値札シールを剥がした痕があります。 【表紙】背部分にやや強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあります。 【本体】天面にかなり強く、小口面と底面にも強いヤケ・ホコリヨゴレがあります。小口面には強い使用感とシミもあります。冒頭50ページ分ほどの小口部には、水濡れによると思われる弱いヨレがあります。 【本文】ページ面の周辺部(特に上辺)に強く、その他全体的にもやや強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、かなりの古び感がありますが、通読には支障ありません。本文中に線引き・書き込み等はありません。 【その他】スピン付きです。
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出口・廃墟の眺め/吉行淳之介=著
¥600
SOLD OUT
講談社刊 講談社文庫 A170 1刷−1973年5月15日発行 文庫判・並製・カバー巻・帯なし・本文244P 発行当時の定価:180円 ISBN:9784061311701 弊社在庫管理コード:071117001125 ★内容: 過ぎ去った遠い日や心の底深くにしめやかな触手をのばし、生の根の不思議なゆらめきを鮮やかに捉えた虚無に献げる高貴な酒にも比すべき短篇集。 真昼に現れでた夢魔の如き「出口」、痛ましいまでの思春期の青年の心を描く「手品師」、瓦礫の中に青白い女の裸体が横たわる「廃墟の眺め」など14篇。 (カバー巻末面の内容紹介文より) ★状態:並下 【帯】なし。 【カバー】背周辺と上下辺、小口付近に強く、その他全体的にもやや強いヤケ・褪色・ホコリヨゴレがあり、上下辺にはヨレ・傷みもあります。特に巻末面全面と上辺部にはシミ・ヨゴレが多く見られます。巻末側袖の下部に値札シールを剥がした痕があります。 【表紙】背部分にやや強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレ・キズがあります。 【本体】天面と底面に弱いヤケ・ホコリヨゴレがあります。天面には点シミが少しあります。小口面にわずかに使用感もあります。 【本文】本扉と最終ページの上辺に強いシミがあり、ページの上辺に点シミが見られるページが数ページありますが、全体にあまり使用感を感じさせず、おおむね良好です。本文中に線引き・書き込み等はありません。
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悪い夏/倉橋由美子=著
¥600
角川書店刊 角川文庫 緑296 7版−1972年5月30日発行 文庫判・並製・カバー巻・帯なし・本文288P 発行当時の定価:200円 弊社在庫管理コード:071117001121 ★内容: ここに収められてゐる小説はいづれもある観念に形をあたへようとしてことばを使ったこと(つまり考へたこと)の産物であつて、私にとつて小説とはさういふものでしかありえない以上それでよいとしても、普通の小説を読み慣れたひとにはかなり奇異な印象をあたへるかもしれません。それは観念の鉄骨がむきだしになつてみえてゐたりするからですが、壁のない建築にもそれなりの美しさはあるのではないかとも考へてゐます。しかし大体二十代に書いた作品なので、若さがわざはひして、余裕といふものに欠けるうらみがあります。 あまり理屈にとらはれずに、掌のうへにのせて楽しく読んでいただけることを願ってゐます。 (著者あとがきより) ★状態:下 【帯】なし。 【カバー】背周辺と上下辺、小口付近に強く、その他全体的にもやや強いヤケ・褪色・ホコリヨゴレがあり、上下辺にはヨレ・傷みもあります。背にはキズ・シミも少しあります。小口側上部角にはヨレがあります。巻末側袖の下部には値札シールを剥がした痕があります。 【表紙】背部分に経年相応のヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあります。背周辺には開き癖による折れがあります。小口側上角にはヨレもあります。 【本体】天面と小口面にかなり強く、底面にもやや強いヤケ・ホコリヨゴレがあります。また小口面には強い使用感とシミが見られます。全ページを通じて小口上部角にヨレがあります。 【本文】ページ面の周辺部(ノドも含む)にはかなり強く、その他全体にも強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、かなりの古び感を感じさせますが、通読には支障ありません。本扉と最終ページはほぼ全面的にヤケ・シミがあります。本文中に線引き・書き込み等はありません。 【その他】スピン付きです。
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ゲリラの群れ/野坂昭如=著
¥700
角川書店刊 角川文庫 緑300-2 初版−1970年12月10日発行 文庫判・並製・カバー巻・帯なし・本文386P 発行当時の定価:240円 弊社在庫管理コード:071117001120 ★内容: …やさしさと並んで、彼の文学を支えているものは、怒りではあるまいか。いつか、野坂さんに会ったとき、彼は「作家は時代の証人にならなければいけない」と語った。 …焼跡の中から生まれた怨念は、彼の文学の主旋律になる。…昭和3年生まれの私には、彼こそ時代の証人であると証言できるし、彼を証人に得たことを、同世代人として幸せに思う。<br /> …「ゲリラの群れ」は、野坂さんの小説の中では珍しく、ぼやきだけにとどまらずに、攻撃的な痛快な小説である。カンパイはじめ、機智横溢、鬼才縦横のゲリラたちが舌一枚をたよりに、片っ端から巨大権力に挑戦してまわる。われわれ非力な庶民は、胸のつかえが下りて快哉を叫ばずにはいられない。 (田辺聖子=解説より) ★状態:下 【帯】なし。 【カバー】背周辺と上下辺、小口付近に強く、その他全体的にもやや強いヤケ・褪色・ホコリヨゴレがあり、上下辺にはヨレ・傷みもあります。袖の上辺には強いシミもあります。巻頭側小口の折り返し線に沿って印刷のワレがあります(破断はしていません)。巻末側袖の下部には値札シールを剥がした痕があります。 【表紙】背部分に強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあります。背に開き癖の折れがあります。 【本体】天面と小口面に強く、底面にもやや強いヤケ・ホコリヨゴレがあります。また小口面にはやや強い使用感とシミが見られます。 【本文】ページ面の上辺に強く、その他全体にもやや強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、古び感を感じさせますが、通読には支障ありません。本扉と最終ページはほぼ全面的にヤケ・シミがあります。本文中に線引き・書き込み等はありません。 【その他】傷んでいますが、スピン付きです。
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オヨヨ島の冒険/小林信彦=著
¥300
SOLD OUT
角川書店刊 角川文庫 緑382-1 13版−1979年4月30日発行 文庫判・並製・カバー巻・帯なし・本文218P 発行当時の定価:260円 ISBN:9784041382011 弊社在庫管理コード:071117001097 ★内容: あたしは、小学校5年生、名前は大沢ルミ。冬休みも間近いある日、ニコライ、ニコラスと名乗る2人の変な外人にさらわれかけ、あやうく難を逃れたけれど、その翌日、今度は、わが家のヒゲゴジラこと、テレビドラマ作家のパパが誘拐された。 あたしたち一家に魔手を伸ばす〈秘密組織〉は何か。その首領オヨヨ大統領とは? 瀬戸内海や不思議な島〈オヨヨ島〉での、おかしな冒険が、あたしたちを待ち受けていた…。 ギャグ、パロディ、ウイット、風刺にドタバタ調。笑いのあらゆる要素をミックスした、大人も子供も楽しめる傑作コメディー。 小林信彦の〈オヨヨ大統領シリーズ〉第1作。 (カバー巻頭側袖の内容紹介文より) ★状態:並下 【帯】なし。 【カバー】全体に経年相応のヤケ・褪色・ホコリヨゴレ・コスレがあり、背にはキズもあります。また巻頭面の袖の上部にはシミがあります。小口の折り返し線に沿って印刷のワレもあります(破断はしていません)。 【表紙】背周辺に強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、その他全体にも弱いヤケ(褪色)があります。 【本体】天面にやや強く、その他周縁部に経年相応のヤケ・ホコリヨゴレがあります。また小口面には若干の使用感も見られます。 【本文】ページ面の上辺部に強く、その他も全体に経年相応のヤケ・ホコリヨゴレがありますが、通読には支障ありません。また本文中に線引き・書き込み等はありません。
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アメリカひじき・火垂るの墓/野坂昭如=著
¥300
新潮社刊 新潮文庫 草112C 10刷−1976年10月30日発行 文庫判・並製・カバー巻・帯なし・本文229P 発行当時の定価:140円 ISBN:9784101112039 弊社在庫管理コード:071117001094 ★内容: 戦後22年目、泰平しごくな家庭にアメリカ人を迎えた中年男の滑稽とも見える行動を通して、意識の底によどむ進駐軍コンプレックスを抉った『アメリカひじき』、浮浪児兄妹の餓死までを独自な文体で印象深く描いた『火垂るの墓』、“焼跡闇市逃亡派”を自称する著者の作家的原点を示す直木賞受賞の2作に、同系列の『焼土層』『死児を育てる』『ラ・クンパルシータ』『プアボーイ』を加える。 (カバー巻末面の内容紹介文より) カバー画=宇野亜喜良 ★状態:下 【帯】なし。 【カバー】全体に非常に強いヤケ・褪色・ホコリヨゴレ・シミがあります。特に巻末面には全面にシミもあります。巻頭側小口の折り返し線下部には印刷のワレがあります(破断はしていません)。巻末側袖の下部には値札シールを剥がした痕があります。 【表紙】背周辺を中心に、全体に経年相応のヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあります。 【本体】天面と底面のノド側に強く、その他もやや強い、ヤケ・ホコリヨゴレがあります。また小口面には弱い使用感もあります。 【本文】ページ面の上辺部に強く、その他も全体的にやや強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、全体にやや強い古び感がありますが、通読には支障はありません。また本文中に線引き・書き込み等はありません。 【その他】スピン付きです。
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注文の多い料理店/宮沢賢治=著
¥400
角川書店刊 角川文庫 緑40-1 改版16版−1977年8月30日発行 文庫判・並製・カバー巻・帯なし・本文196P 発行当時の定価:180円 ISBN:9784041040010 弊社在庫管理コード:071117001091 ★内容: すでに新しい古典として定着し、賢治自身がもっとも自信に満ちて編集した童話集初版本の復刻版であり、文庫本で可能な限り、当時の挿絵等を復元した。表題作のほか、「どんぐりと山猫」「狼森と笊森、盗森」「烏の北斗七星」「かしわばやしの夜」「月夜のでんしんばしら」「鹿踊りのはじまり」を収む。 (カバー巻頭側袖の内容紹介文より) カバー画=丸木俊 ★状態:並 【帯】なし。 【カバー】背周辺と小口付近、上下辺部に強く、その他全体にもやや強いヤケ・褪色・ホコリヨゴレ・シミがあります。特に袖の上辺には大きなシミがあります。また巻頭側の袖には折れ痕が2本あります。 【表紙】背周辺を中心に、ヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあります。 【本体】天面に弱いヤケ・ホコリヨゴレ・点シミがあります。小口面には弱い使用感があります。底面には弱いホコリヨゴレがあります。 【本文】巻頭と巻末の数ページ分のページ面の上辺にやや強いホコリヨゴレ・シミがありますが、その他は経年の割にはあまり使用感を感じさせず、また線引き・書き込み等もなく、おおむね良好です。
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街の底で/吉行淳之介=著
¥350
角川書店刊 角川文庫 緑250-3 初版−1971年12月10日発行 文庫判・並製・カバー巻・帯なし・本文300P 発行当時の定価:200円 ISBN:9784041250037 弊社在庫管理コード:071117001089 ★内容: 『街の底で』は、風景小説、それも二重の意味の風景小説であるとぼくは考える。…都会の傾斜面や裏側のワイザツでグロテスクで無意味な風景を、主人公の佐竹鋭二の旅行者、余計者としてのニヒルな心象風景に照応させているのだ。 …作者、主人公そしてこの小説全体を掩う疲労が、虚無感が、この『街の底で』を単なる風俗小説、私小説、社会小説に終わらせなかった。世の中のすべてが、千切れた無意味でグロテスクな風景に映じるのだ。そこに故郷を持たない永遠の旅行者、放浪者と自覚した作者の何時死んでもよいような覚悟、街の裏の人々への不思議な親しさ、やさしさが漂っている。 …そして安保闘争について一言一句も触れてないにもかかわらず、この作品は60年安保世代の青年の挫折的心情を、深い場所から的確に、切ないほど表現していることを、今日、読者は見出すに違いない。 (解説=奥野健男より) ★状態:並下 【帯】なし。 【カバー】背と小口周辺、上下辺部に非常に強く、その他も全体的に強いヤケ・褪色・ホコリヨゴレ・シミがあります。また小口には印刷のワレ(破断してはいません)もあります。 【表紙】背周辺を中心に、ヤケ(褪色)があります。 【本体】天面に強く、小口面・底面にやや強いヤケ・ホコリヨゴレ・点シミがあります。また小口面には若干の使用感も見られます。 【本文】ページ面の上辺部に強く、小口付近にはやや強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、全体的にも経年相応の古び感がありますが、通読には支障ありません。また本文中に線引き・書き込み等はありません。 【その他】傷んでいますが、スピン付きです。
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面白半分のすすめ/吉行淳之介=著
¥300
角川書店刊 角川文庫 緑250-9 3版−1973年10月20日発行 文庫判・並製・カバー巻・帯付き・本文257P 発行当時の定価:180円 ISBN:9784041250099 弊社在庫管理コード:071117001088 ★内容: 地面を這いまわるような青春時代でも、恋愛でムゴイ目にあっても、どこか“面白半分”風の余裕をもちたい…。戦争末期から終戦後の混乱期に過ごした自らの青春像を鮮やかな筆で描出した「青春放浪記」。他にユーモアと哀歓にみちた「酒場一夜一夜」「男と女の間」の2篇を収録。ベストセラー『軽薄のすすめ』『不作法のすすめ』の著者が、平明にして達意の文章でおくる、滋味あふれるエッセイ集。 (カバー巻頭側袖の内容紹介文より) ★状態:並下 【帯】背部分が強くヤケ(褪色し)ており、その他全体にも経年相応のヤケ(褪色)が見られます。また小口付近にもホコリヨゴレ・シミがあります。 【カバー】背と小口、上下辺部に強く、その他も全体的にやや強いヤケ・褪色・ホコリヨゴレ・コスレがあります。上辺の一部には弱いシミもあります。 【表紙】背周辺を中心に、弱いヤケ(褪色)があります。 【本体】天面と小口面に強く、底面にも弱いヤケ・ホコリヨゴレがあります。天面には点シミも少しあります。巻末部の4ページ分の下部に小さな耳折れがあります。 【本文】ページ面の天と小口部分に強く、その他も全体的に経年相応のヤケ・ホコリヨゴレ・シミがありますが、通読には支障はありません。また本文中に線引き・書き込み等はありません。
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美少女/吉行淳之介=著
¥400
新潮社刊 新潮文庫 草143E 初版−1975年4月25日発行 文庫判・並製・カバー巻・帯なし・本文315P 発行当時の定価:240円 弊社在庫管理コード:071117001087 ★内容: 星と月の刺青をもつという混血の美少女・三津子が突然失踪した。彼女の行方を追う放送作家の城田祐一は、手掛かりを求めて近づいた女たちの太腿に、何故かみな同じ女王蜂の刺青があるのを見る。彼はこの不可解な刺青の謎を探りはじめるが…。 都会的センスで洗練された軽妙洒脱な文体と、ミステリアスな手法で、複雑にもつれあう人間関係と、屈折した愛の心理を解きあかす長編。 (カバー巻末面の内容紹介文より) ★状態:並下 【帯】なし。 【カバー】背と小口周辺部、上下辺部に強く、その他全体的にもやや強いヤケ・褪色・ホコリヨゴレがあります。また小口周辺と上辺にはシミが、背にはキズ・コスレがそれぞれ数カ所あり、上辺部にはヨレ・傷みも少しあります。 【表紙】背周辺を中心に、ヤケ(褪色)があります。 【本体】天面と小口面にやや強いヤケ・ホコリヨゴレがあります。天面にはやや強い点シミもあります。 【本文】ページ面の天と小口部分に強いヤケ・ホコリヨゴレ・シミがありますが、通読には支障ありません。また本文中に線引き・書き込み等はありません。 【その他】スピン付きです。
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鼠小僧次郎吉/吉行淳之介=著
¥600
SOLD OUT
角川書店刊 角川文庫 緑250-13 初版−1974年11月20日発行 文庫判・並製・カバー巻・帯なし・本文288P 発行当時の定価:300円 弊社在庫管理コード:071117001084 ★内容: 江戸蛤町の長屋に越してきた謎の男南蛮占術の浪人霧太郎の正体は何者? 足の裏に天才の相をもつ小男、義賊志願の次郎吉の行状を、秀抜な着想と構成、平明洒脱な文体に、エロティックなユーモアを織りこんで描く。新鮮でスマートな著者初の時代小説であり、「吉行版・鼠小僧」ともいうべき、新作落語風の魅力にみちた傑作小説。他にユニークな佳編「小野小町」を収録。 (カバー巻頭側袖の内容紹介文より) ★状態:並下 【帯】なし。 【カバー】背と小口、上下辺部にやや強いヤケ・シミがあり、全体にもやや強いホコリヨゴレとコスレがあります。 【表紙】背周辺を中心に、やや強いヤケ(褪色)があります。 【本体】天面に強く、小面口にやや強いホコリヨゴレ・シミがあり、底面にも弱いホコリシミがあります。小口面にはやや強い使用感があります。 【本文】ページ面の周辺部にやや強いホコリヨゴレ・ヤケ・シミが少しあり、経年相応の古び感がありますが、本文中に線引き・書き込み等はありません。
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暗い旅/倉橋由美子=著
¥250
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新潮社刊 新潮文庫 草113B 2刷−1972年3月10日発行 文庫判・並製・カバー巻・帯なし・本文250P 発行当時の定価:140円 弊社在庫管理コード:071117001081 ★内容: 他者との自由な関係を認めあった恋の突然の破綻―“かれ”の失踪。“かれ”を捜しに暗い旅へと出発した“あなた”の心は、失われた愛を求めて過去へ内部世界へと退行してゆく。だが、絶望は次第にイマジネールなものの中に吸収され、最後に“あなた”は一つの小説を書くことを決心する。〈ことば〉の自己繁殖によって反世界の文学空間をきりひらく倉橋由美子の処女長編。 (カバー巻末面の紹介文より) ★状態:下 【帯】なし。 【カバー】全体に強いシミ・ホコリヨゴレがあります。特に巻頭面は非常に強いシミに覆われています。 【表紙】全体にヤケ・ホコリヨゴレがあり、やや古び感があります。 【本体】周辺部(特に天と小口)に強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、天にはシミも少しあります。小口には使用感もあります。 【本文】周辺部(特に上辺と小口付近)にやや強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、全体に経年相応の古び感がありますが、通読には支障ありません。また本文中に線引き・書き込み等はありません。 【その他】スピン付きです。
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婚約/倉橋由美子=著
¥150
新潮社刊 新潮文庫 草113A 2刷−1971年7月30日発行 文庫判・並製・カバー巻・帯なし・本文268P 発行当時の定価:130円 弊社在庫管理コード:071117001080 ★内容: 『婚約』は、作者自身も付記しているように、F・カフカをモデルにしたフィクションである。…この作品が発表された当時、この若い作者がユニークな才能を所有していることは明らかであるが、一編のモチーフがどこにあるのかはよくわからない、というのが大方の評価であったように思うが、これは疑いもなく、この若い作者がカフカの生涯と彼の文学に献げた鎮魂と頌讃の歌であると言ってよいだろう。むろん作者は、カフカをモデルにしたこの作品が、どのような位置と意味とを背負わされているかを、充分に知っている。氏は次のように述べている。〈しかしわたしはカフカではないので、いかに忠実な《模作》をこころみても、おのずからそれはわたしの作品になります。そしてそのぶんだけつまらなくなってしまうことをわたしはかなしみます〉。… (解説=森川達也より) ★状態:下 【帯】なし。 【カバー】全体に強いシミ・ホコリヨゴレがあります。特に巻末面は非常に強いシミに覆われています。 【表紙】全体にヤケ・ホコリヨゴレがあり、やや古び感があります。 【本体】周辺部(特に天と小口)に強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、天にはシミも少しあります。底面に青インクとおぼしきヨゴレがあります。小口には使用感もあります。 【本文】周辺部(特に上辺と小口付近)にやや強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、全体に経年相応の古び感がありますが、通読には支障ありません。また本文中に線引き・書き込み等はありません。 【その他】スピン付きです。
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すれすれ/吉行淳之介=著
¥300
角川書店刊 角川文庫 緑250-11 再版−1974年3月30日発行 文庫判・並製・カバー巻・帯なし・本文354P 発行当時の定価:340円 ISBN:9784041250112 弊社在庫管理コード:071117001079 ★内容: 夜の街を駆けまわる白タクの運転手石原沢吉は、鬱屈した日々を過ごした。ある日、ドンファンとして鳴らした亡父のことを思いだした彼は、色道修業を決意する。様々な女体遍歴を重ねながら、沢吉はしだいに父の秘密の核心に近づいてゆく…。都会の昼と夜の風俗を背景に、艶麗な文章で綴られた洒脱な物語が、読者を魅了してやまない。本書は、吉行文学の鍵ともいうべき異色の長編であり、性の“殉教者”によって初めて書かれた現代の奇書である。 (カバー袖の説明文より) ★状態:下 【帯】なし。 【カバー】背周辺と上辺部、小口周辺に、やや強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレ・シミ等があり、巻末面の中央にもヨゴレがあります。さらに上下辺と小口にヨレ・傷みもあります。 【表紙】背にやや強いヤケ(褪色)があり、全体にもヤケ・ホコリヨゴレがあり、やや古び感があります。 【本体】周辺部(特に天と小口)に強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、天にはシミも少しあります。小口には使用感もあります。 【本文】周辺部(特に上辺と小口付近)に強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、全体に強い古び感がありますが、通読には支障ありません。また本文中に線引き・書き込み等はありません。
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闇のなかの祝祭/吉行淳之介=著
¥300
角川書店刊 角川文庫 緑250-2 3版−1971年8月30日発行 文庫判・並製・カバー巻・帯なし・本文254P 発行当時の定価:160円 ISBN:9784041250020 弊社在庫管理コード:071117001078 ★内容: …吉行の場合、作者の実生活者としての姿勢は、すべて文学的姿勢に置き換えられ、昇華されている。そしてそれが、外界風俗や風景との照応において象徴的に語られている。従来の私小説とちがって、実生活と作品の間には明らかに中間項がひとつ置かれているのであり、。それが氏の作品を文学たらしめている。… どの作家にも「キー・ワード」(鍵となる言葉)がというものがあるものだが、吉行淳之介の場合それは「姿勢」という言葉であろう。…その姿勢というのは、転倒しようとするのを最後の一歩で危うく踏みとどめた姿勢であり、いずれかに傾こうとするのを辛うじて耐えて一本の綱の上を渡って行くような姿勢といったらいいであろうか。つまり、そういう危うい姿勢によって保証される危機感に彼はおのれの文学的真実を賭けているのである。 (解説=福田宏年より) ★状態:並下 【帯】なし。 【カバー】背を中心に、全体に経年相応のヤケ(褪色)があり、背と上辺部には強いホコリヨゴレ・シミが、さらに上下辺にヨレ・傷みもあります。小口には印刷のワレと小さな破れもあります。 【表紙】背にやや強いヤケ(褪色)があり、全体にもヤケ・ホコリヨゴレがあり、やや古び感があります。 【本体】周辺部(特に天と小口)にやや強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、天にはシミも少しあります。小口には使用感も少しあります。 【本文】周辺部(特に上辺と小口付近)に強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、全体に経年相応の古び感がありますが、通読には支障ありません。本文中に線引き・書き込み等はありません。 【その他】スピン付き。
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假面の告白/三島由紀夫=著
¥400
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新潮社刊 新潮文庫 50A 22刷−1957年3月15日発行 文庫判・並製・本文212P 発行当時の定価:70円 弊社在庫管理番号:071117001061 ★内容: …たとへ三島由紀夫の文章が見るひとによつてはいかにも苦しげに、そしてまたある種のひとにはでたらめな偶然にみえるとしても、それはけつきよく、ことばの藝術としての文學の傳統がいまだ現代の日本に確立されてゐないからにほかなるまい。素朴な實感を楯にとつて、美を虚偽として猜疑する卑俗な心理主義、さらにそれによつてすつかり汚されてしまつた現代日本語―さういふ抵抗を感ずれば感ずるほど、三島由紀夫のやうな作家は苦しい立場に追ひこまれるであらう。同時に、その苦しさを克服しうる豊かな才能を、われわれは三島由紀夫のうちにはじめて見いだすことができるのである。 『假面の告白』は三島由紀夫の書いた作品のうちで最高の位置に位するものであるばかりでなく、戰後文學としても、のちのちに殘る最上の収穫のひとつであるとおもふ。 (解説=福田恆存より) ★状態:下 【元パラフィン】背周辺が非常に強くヤケているほか、随所にキズや破れがあります。「なし」とお考えください。 【帯】背部分に非常に強く、小口付近にはやや強く、その他も全体的に経年相応のヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあります。背の下辺部に破れもあります。 【カバー】カバーのない版です。 【表紙】背部分に非常に強く、その他も帯のかかっていない部分にやや強いヤケ・ホコリヨゴレがあります。背の上部と巻頭面の上辺にに傷みがあります。巻末面の小口側下部に折れ痕もあります。 【本体】天面に非常に強く、その他周縁部には強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、小口面には相応の使用感・ホコリシミもあります。 【本文】ページ面の上辺強く、その他も全体的にやや強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、相応の古び感がありますが、本文中に線引き・書き込み等はありません。 【その他】傷んで短くなっていますが、スピン付きです。
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アメリカひじき・火垂るの墓/野坂昭如=著
¥500
新潮社刊 新潮文庫 草112−C 初版−1972年1月30日発行 文庫判・並製・カバー巻・本文229P 発行当時の定価:140円 ISBN:9784101112039 弊社在庫管理番号:071117001052 ★内容: 戦後22年目、泰平しごくな家庭にアメリカ人を迎えた中年男の滑稽とも見える行動を通して、意識の底によどむ進駐軍コンプレックスを抉った『アメリカひじき』、浮浪児兄妹の餓死までを独自な文体で印象深く描いた『火垂るの墓』、“焼跡闇市逃亡派”を自称する著者の作家的原点を示す直木賞受賞の2作に、同系列の『焼土層』『死児を育てる』『ラ・クンパルシータ』『プアボーイ』を加える。 (カバー巻末面の内容紹介文より) ★状態:下 【帯】なし。 【カバー】背と小口付近、上辺部に強く、その他も全体的にやや強いヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあります。巻頭面と小口・背の上部、袖の上辺には、やや大きなシミも随所にあります。 【表紙】背周辺を中心に、全体にヤケ(褪色)・ホコリヨゴレがあります。巻末面の小口側上部に折れ痕もあります。 【本体】周縁部にやや強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、天面には点シミが多数、小口面には弱い使用感・ホコリシミもあります。本文中数ページに折れ痕もあります。 【本文】ページ面の上辺に強く、その他の周辺部にやや強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、全体に強い古び感がありますが、通読には支障ありません。扉と最終ページの上辺には強いシミもあります。本文中に線引き・書き込み等はありません。 【その他】少し傷んでいますがスピン付きです。
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一滴の夏/野呂邦暢=著
¥1,100
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集英社刊 集英社文庫 67B 第1刷−1980年1月25日発行 文庫判・並製・カバー巻・本文270P 発行当時の定価:240円 ISBN:9784087502947 弊社在庫管理番号:071113010117 ★内容: 故郷を捨てた二十歳の青年が、一年の放浪の後、洪水でめちゃめちゃになった故郷へ帰ってくる。荒れた町を憑かれたように徘徊する彼の内部に、荒涼としたものに立ち向かう青春の意志が芽生える…。鬱屈した青春の憂悶を生き生きと描いた表題作他六篇を収録。高橋英夫・解説。 (カバー巻末面の内容紹介より) …この作家は文体の洗練された濃度や、外界の諸々の事象を映し出す抒情的レンズの輝かしさを持っており、それが変りなくその作品を特徴づけているが、その反面で作風の展開もしだいに感じられるようになってきたという感じがするのだ。… 「一滴の夏」は、作風からいうと、この作家の第一期の諸作をしめくくるような仕事として位置づけられる。 事実、「一滴の夏」のあと、作者は素材を歴史および戦争に求めて、仕事の拡大と転換を計るにいたった。… とまれ、野呂氏は愛惜するに値する青春というものがあると感じている人物であり、そういう青春の表現に最もふさわしいのは何かという問題を、常に体の中に保っている作家である。そこから、二つの傾向があらわれることになるが、その一つは、愛惜される青春の日々というものを、なるべくなら手つかずのまま、歪曲や変形を起さずに、そのまま作品の中に掬いとろうとする傾向で、…これらにあっては、作者の若かりし日々のすがたが、かなり忠実に描かれているに違いなく、…一つの青春の鬱屈した流れをほぼ余すところなく辿ることができよう。… これに対してもう一つの傾向は、…人生の一齣をきっちりと切り取って、密度の濃い静物画のようにその一齣を緻密に描き込もうとする傾向である。…この傾向の作品で、作者はさまざまな文学的実験を試みてきたのは、指摘しておかねばならない。 …野呂氏はたとえていえば心象風景の凝視者であるが、風景を求めている画家は、言うまでもなく対象を世界の全体から切り取るのである。それならばいかにして、どの大きさでそれを切り取るかという問題に、彼は不可避的に取り組まざるをえず、そこにこの作家の文学的問題の核心があらわれてくるであろう。 (解説〈高橋英夫〉より) ★状態:並下 【帯】なし。 【カバー】背にややヤケ(褪色)があり、全体的にもヤケ・ホコリヨゴレ・コスレが少しあります。巻頭面の上部に弱い折れがあります。 【表紙】背がややヤケ(褪色し)ており、巻頭面・巻末面のノド側上部に折れがあります。 【本体】周縁部にやや強いヤケ・ホコリヨゴレがあります。巻頭側約100ページの上部に折れ痕があります。底面にヨゴレと傷みがあります。 【本文】ページの周辺部にやや強く、その他も全体的に経年相応のヤケ・ホコリヨゴレがあります。本文中に線引き・書き込み等はありません。 【その他】集英社文庫新刊案内付き。
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