大本教事件 奪われた信教の自由/出口栄二=著
三一書房刊
三一新書 684
1刷−1970年1月31日発行
新書判・並製・カバー巻・本文282P
発行当時の定価:320円
弊社商品コード:071113010063
★内容:
静かで謙虚な人柄である。大きな体が、いつも静まり返っている。心の中で合掌しながら人に会い、物静かに人と語り、合掌しながら去っていく感じの人である。
この人が、多年、日本の宗教者の先頭に立って平和運動を推進してきたのだとは、とても思えない。だが、考えてみれば、宗教者の平和運動は、観念やイデオロギーの問題ではなく、人間存在そのものを大切にするという根源的な態度に発している。その根源を踏まえたたくましさが、この人には在る。大本の教義は積極的な平和主義のようだが、教団の若き総長として、その教義を勇敢に体現してのけた人であった。またその間、質量ともに劃期的な「大本八十年史」の仕事を積み上げ完成された。どんな状況に在っても実行力を失わぬ人であるし、その人間の大きさに呼応するように、よき協力者を持っている。遠くを見つめ、遠くまで歩いて行く人である。
(カバー巻末面の解説文〈城山三郎〉より)
★状態:並下
【帯】なし。
【カバー】背と小口の周辺にかなり強いヤケ・褪色・ホコリヨゴレがあり、その他も全体に強いヤケ・ホコリヨゴレ・コスレがあります。背のサブタイトルの文字は判読が困難になっています。
【表紙】上辺部に強いヤケがあり全体にも経年相応のヤケ・褪色・ホコリヨゴレがあります。背の下辺には傷みもあります。
【本体】周縁部に強いヤケがあり、天面には小さな点シミ、小口にはやや強い使用感もあります。
【本文】ページの周辺部(特に上辺部)にやや強いヤケ・ホコリヨゴレがあり、全体に経年相応の古び感がありますが、通読には支障ありません。本文中に線引き・書き込み等はありませんが、巻末ページに薄く署名跡があります。